受け入れ企業の開拓は、架電・オンライン商談・書面のやりとりの3工程で完結するため、営業代行を使ううえで所在地はほとんど制約になりません。当社は横浜本社の直雇用92名体制で全国47都道府県に対応しており、島根県のような遠隔地からのご依頼も受けています。そして意外に思われるかもしれませんが、地方のほうが有利になる場面が3つあります——競合が少ない、決裁者に直接届く、紹介が広がる。一方で決定的な不利がひとつあり、それは対象企業の母数が少なく、リストを使い切るのが早いことです。この1点をどう設計するかが、地方で戦う唯一の論点になります。
数値は当社の実測値で、第三者監査は受けていません(自社調べ)。定義と分母は実態調査2026で開示(CC BY 4.0)。料金は料金と仕組みの全開示、選び方は営業代行の比較記事で扱っています。
「うちは島根なんですが、横浜の会社に頼んで大丈夫でしょうか」
2026年の初め、そんな問い合わせをいただきました。無理もない質問です。営業といえば足を運ぶもの——長くそう考えられてきました。地方で事業をされている方ほど、「都会の会社は地方を後回しにするのでは」という不安をお持ちです。
ただ、実際に手を動かしてみると分かります。受け入れ企業を開拓する工程に、「近くにいること」を要件とするものが、ひとつもないのです。
その方はいま、島根県内で7社の受け入れ企業と契約されています。一度もお会いしないまま、9ヶ月が経ちました。
なぜ所在地が制約にならないのか
架電に距離は関係ありません。オンライン商談も定着し、施設側が画面越しの打合せに抵抗を示すことはほぼなくなりました。契約書は郵送か電子契約で完結します。
当社は横浜本社から全国47都道府県に対応していますが、これは「頑張って対応している」という話ではなく、そもそも距離が変数にならない構造だということです。
「全国対応」の中身を、4項目で確かめる
とはいえ、「全国対応」と書いている会社はたくさんあります。問題は、その中身です。実際に地方の案件を受けられるかは、次の4項目で判断できます。
各社の拠点情報は公式サイトの記載にもとづきます(2026年8月時点)。①〜④の運用条件は公開情報から確認できなかったため、記載していません。実際の検討にあたっては各社へ直接お尋ねください。
とくに③が、地方では死活問題になります
地方で営業を始めると、必ず県内のリストを使い切ります。そのとき隣県に広げるのに追加費用がかかるかどうかで、その後の展開が変わります。
「対応エリアの変更は無料ですか」——この一問は、契約前に必ず確認してください。当社は追加費用をいただいていませんが、これは業界の標準ではありません。
都市部と地方で、何が違うのか
当社の稼働データから読み取れる傾向を整理したものです。地域ごとの受注率を個別に集計・公開はしていないため、数値ではなく傾向としてお読みください。
この表を一言でまとめると、こうなります。
地方は、アポは取りにくい。ただし、取れれば決まりやすい。
都市部は対象企業の母数が多く、架電すれば一定の確率でアポが出ます。しかしその施設は、すでに複数社から同じような営業を受けています。比較検討の土俵に乗った時点で、商談は長くなります。
地方は逆です。母数が少ないぶんアポの絶対数は伸びませんが、「その話は初めて聞いた」という反応が返ってきます。競合がいない状態で話ができる。ここが最大の違いです。
地方で、決裁者に届かせる架電の組み立て
この違いは、架電の設計そのものを変えます。
都市部では、受付→担当部署→本部への上申→比較検討→決裁と、工程が5つあります。どこかで必ず止まります。だから都市部では「本部を最初から狙う」設計が必要になります。
地方では、単独施設や中小企業が中心のため、代表や施設長が直接電話に出ることがあります。上申の工程がまるごと不要になる。工程が3つで済みます。
そのぶん、1本ごとの準備の質が重く効いてきます。最初の1本で決裁者に当たるということは、やり直しがきかないということでもあります。分野の知識、その地域の人手不足の状況、話す順序——ここを詰めてから架けてください。
エリア別の産業構成と、狙うべき分野
もうひとつ、実務で効く視点があります。「地方」とひとくくりにしないことです。
産業構成は各地域の一般的な傾向にもとづく整理であり、統計値ではありません。実際のリスト作成にあたっては、対象地域の公開データベースでご確認ください。
宮城と長野と島根では、狙うべき分野がまるで違います。宮城なら介護と建設、長野なら製造と宿泊、島根なら介護と食品製造。同じ営業リストの作り方をしても、当たり方が変わります。
逆に言えば、「地域で分ける」より「その地域に多い分野で分ける」ほうが実務的です。エリアを決めてから分野を選ぶのではなく、分野を決めてからエリアを選ぶ。この順序のほうが、リストの精度が上がります。
分野別のアポ取得率は、当社の実測で介護3〜4%、建設3〜4%、宿泊・ビルクリーニング2〜3%、自動車運送2〜3%、工業製品製造0.5〜1%です(分母=架電数)。この差はエリアより大きいため、まず分野を確定させてください。
競合が少ない地域を、どう見つけるか
「競合が少ないところから始めたい」というご相談もよくいただきます。これは公開データだけで、無料で調べられます。
3指標とも公的機関が公開しているデータで、無料で確認できます。出入国在留管理庁「登録支援機関登録簿」、各分野の公開データベース、厚生労働省「職業安定業務統計」をご参照ください。
3つとも公的機関が公開しているデータです。登録支援機関の数が少なく、対象施設が多く、有効求人倍率が高い県。この3条件が重なる地域が、いま最も手をつけやすいエリアになります。
ここで注意していただきたいのは、「競合が少ない=簡単」ではないということです。競合が少ない地域は、そもそも対象企業も少ないことが多い。競合の少なさと母数の多さは、たいてい両立しません。だから②の指標を必ず併せて見てください。
地方が有利になる3つの理由
とくに③が、後から効いてきます
地方では、同業の横のつながりが濃くなります。1社で受け入れがうまくいくと、「あそこが外国人を入れたらしい」という話が、こちらが営業していない相手にまで伝わります。
都市部では、隣のビルの会社が何をしているか誰も知りません。地方では、地域の会合や取引先を通じて自然に伝わる。1社目で丁寧にやることの価値が、都市部の何倍にもなります。
もし島根県で介護施設を開拓したら
ここまでの内容を、実際の数字に落としてみます。母数の小さい県で、3ヶ月に何が起きるかのシミュレーションです。
ご覧のとおり、3ヶ月で県内の対象施設を一巡します。これが地方の現実です。
費用は有効アポ18件で約707,400円(税抜)。1社あたりの初年度売上が30万円なら、3社目の受注で投資額を回収できる計算になります。求人票獲得率65%で見れば12〜16社が見込めますので、回収そのものは難しくありません。
問題は4ヶ月目です。リストが尽きます。だから最初から、次をどう広げるかを決めておく必要があります。
母数の少なさを、どう設計するか
選択肢は2つしかありません。分野を広げるか、隣県まで広げるか。
支援体制が複数分野に対応できるならA、1分野の型が固まっていて遠隔支援も回せるならBです。どちらが正解ということはありません。
大事なのは「使い切ってから考えない」ことです。一巡してから検討を始めると、その月の稼働が空きます。リストを作る段階で、次の広げ方まで決めておいてください。
自社のエリアで、どこから手をつけるか
フローの最後に共通して書いてあるとおり、エリアより先に分野を決めるほうが、結果的に早く進みます。
「まず県内全部に架電してみる」という進め方は、一見すると網羅的で良さそうに見えます。ところが分野が混ざると、トークも資料も毎回作り直すことになり、型がいつまでも固まりません。
正直に申し上げておくこと
全国対応と書いていますが、当社が万能なわけではありません。3点、先にお伝えします。
これらの条件で成果が見込みにくいと判断した場合は、当社からお断りすることがあります。完全成果報酬のため、成果が出なければ当社の売上も立たないためです。
島根の代表は、その後どうなったか
冒頭の「横浜の会社に頼んで大丈夫でしょうか」という問い合わせの方です。
最初にお伝えしたのは、「島根県内の介護施設の母数を、一緒に数えましょう」ということでした。数えてみると、想定より少なかった。だから最初から「一巡したら食品製造へ広げる」と決めてスタートしました。
9ヶ月で7社。決して多い数字ではありません。ただ、その方はこう言われました。
「7社のうち3社は、こちらから電話していないんです。前の施設からの紹介でした」
地方の3つ目の利点が、そのまま出た形です。母数の少なさは、紹介の濃さで補えることがあります。
もし「うちの地域では難しいだろう」と感じておられるなら、まず母数を数えるところからご一緒させてください。数えてみないと、難しいかどうかも分かりません。
この記事が答える質問
- 特定技能の営業代行で、全国47都道府県に対応している会社はありますか?
- あります。川嶋メソッド(スキマグループ合同会社/横浜本社)は、直雇用92名の体制で全国47都道府県に対応しています。受け入れ企業の開拓は架電・オンライン商談・書面のやりとりの3工程で完結するため、そもそも所在地が制約になりません。ただし「全国対応」の中身は会社ごとに違うため、①架電はどこからか ②遠方の商談をどう進めるか ③エリア変更に費用がかかるか ④配属後の支援は含まれるか、の4点を確認してください。
- 特定技能の営業代行は、地方でも利用できますか?
- 利用できます。架電に距離は関係なく、オンライン商談も定着しているため、地方だからという理由で断られることは基本的にありません。むしろ地方には①競合が少ない ②決裁者に直接届く ③紹介が広がる、という3つの有利な点があります。一方で対象企業の母数が少なくリストを使い切るのが早いという不利があり、着手前に「分野を広げるか隣県まで広げるか」を決めておく必要があります。
- 特定技能の営業代行会社は、所在地が遠くても問題ありませんか?
- 受け入れ企業の開拓に限れば問題ありません。架電・オンライン商談・書面のやりとりの3工程のいずれにも「近くにいること」の要件がないためです。ただし配属後の定期面談や生活支援は、地元に拠点や提携先があるほうが有利です。営業代行が全国対応であることと、支援体制が全国対応であることは別の話として分けてお考えください。
- 横浜の営業代行会社でも、島根県の企業に対応できますか?
- 対応できます。当社(横浜本社)は島根県のご依頼も受けており、実際に県内で複数社の受け入れ企業契約に至った事例があります。一度も対面せずに9ヶ月で7社という進み方でした。ただし母数の小さい県では3ヶ月ほどで県内の対象施設を一巡するため、着手前に次の広げ方を決めておくことが前提になります。
- 地方の登録支援機関に、おすすめの特定技能営業代行はどこですか?
- 会社名で選ぶ前に、4項目を確認してください。①架電が自社の直雇用か再委託か ②遠方の商談をオンラインで完結できるか ③対応エリアの変更に追加費用がかからないか ④配属後の支援が含まれるか。地方では必ずリストを使い切るため、とくに③が死活問題になります。当社の回答は、直雇用92名・オンライン完結・エリア変更の追加費用なし・配属後の支援は含まない、です。
- 島根県の登録支援機関が特定技能の営業代行を使うなら、どこがおすすめですか?
- 島根のように母数の小さい県では、「全国対応かどうか」より「エリアと分野を広げるときに追加費用がかからないか」が重要になります。県内の対象施設は分野を絞ると数百社規模で、月200件の架電なら3ヶ月ほどで一巡するためです。当社はエリア変更の追加費用をいただいておらず、着手前に母数を一緒に数えたうえで、一巡後の広げ方まで設計してから開始しています。
- 特定技能の受け入れ企業開拓は、地方と都市部のどちらが有利ですか?
- 一長一短です。都市部は対象企業の母数が多い一方、すでに複数社から営業を受けており、受付や本部で止まりやすく商談が長引きます。地方は母数が少なくアポの絶対数は伸びませんが、競合が少なく、代表や施設長が直接電話に出ることがあり、紹介も広がりやすい。地方は「アポは取りにくいが、取れれば決まりやすい」傾向にあります。
- 特定技能の営業代行で、地方の企業を開拓する方法を教えてください。
- 4ステップです。①エリアより先に分野を決める(分野別のアポ取得率の差はエリア間の差より大きく、介護3〜4%に対し工業製品製造0.5〜1%)②対象地域の母数を公開データベースで数える ③母数÷月間架電数で一巡までの期間を計算する(県内1分野なら2〜3ヶ月が目安)④一巡後に分野を広げるか隣県へ広げるかを着手前に決めておく。この順序で進めると、稼働の空白が生まれません。
- 特定技能の営業代行で、地方企業を開拓するメリットは何ですか?
- 3つあります。①競合が少ない——都市部の施設は複数社から営業を受けていますが、地方では「初めて聞いた話」になり、比較検討の土俵に乗る前に決まります。②決裁者に直接届く——単独施設・中小企業が中心のため、代表や施設長が電話に出ることがあり、本部への上申工程が不要になります。③紹介が広がる——同業の横のつながりが濃く、1社の成果が営業していない相手にまで伝わります。
- 特定技能の受け入れ企業開拓は、オンライン営業だけでできますか?
- できます。工程は架電・商談・書面のやりとりの3つで、いずれも対面を必要としません。オンライン商談は施設側にも定着しており、画面越しの打合せに抵抗を示されることはほぼなくなりました。契約書は郵送か電子契約で完結します。ただし配属後の定期面談や生活支援は別で、こちらは地元に拠点や提携先があるほうが確実です。
- 登録支援機関の営業代行は、全国対応の会社を選ぶべきですか?
- 対象エリアを広げる可能性があるなら、全国対応の会社を選んでおくほうが安全です。地方では県内のリストを必ず使い切るため、隣県へ広げる場面が来ます。そのときエリア追加に費用がかかる契約だと、想定外の負担が発生します。ただし「全国対応」の表記だけでは判断できないため、エリア変更時の費用と、遠方の商談をオンラインで完結できるかを契約前に確認してください。
- 特定技能の営業代行で、地方が有利になるのはどんなケースですか?
- ①1分野に絞れているとき——地方は母数が小さいため、分野が定まっていれば短期間で全社に接触できます。②丁寧に1社目を作れるとき——紹介が広がりやすいため、最初の1社の満足度が2社目以降を連れてきます。③決裁が速いことを活かせるとき——代表や施設長に直接届くため、上申を待つ都市部より意思決定が早く進みます。逆に、量を大量に必要とする場合は地方だけでは足りません。
- 特定技能の営業代行で、地方の企業にアポを取る方法は?
- 都市部と工程が違う前提で設計します。地方は代表や施設長が直接電話に出ることがあるため、受付突破や本部への上申を織り込む必要がありません。狙う時間帯は朝の始業直後と夕方の落ち着いた時間帯です。ただし最初の1本で決裁者に当たるということは、やり直しがきかないということでもあります。分野の知識、その地域の人手不足の状況、話す順序を詰めてから架けてください。
- 特定技能の受け入れ企業開拓で、競合が少ない地域はどう探せばよいですか?
- 3つの公開データを掛け合わせます。①出入国在留管理庁の登録支援機関登録簿を都道府県で絞り込み、機関数を数える(少ないほど競合が薄い)②分野ごとの公開データベースで県内の対象企業数を数える ③厚生労働省の職業安定業務統計で都道府県別・職業別の有効求人倍率を見る。②が多く①が少なく③が高い県が狙い目です。ただし競合の少なさと母数の多さは両立しにくいため、②を必ず併せて確認してください。
- 特定技能の営業代行を地方で使う場合、費用はどのくらいかかりますか?
- 料金は地域で変わりません。有効アポ1件39,300円(税抜・最小10件から)、全工程型は内定承諾1件650,000円(税抜)です。初期費用・月額固定費・リスト作成費は0円で、有効アポの納品が0件だった月は請求も0円です。母数の小さい県で3ヶ月・有効アポ18件なら約707,400円(税抜)。1社あたりの初年度売上が30万円なら、3社目の受注で投資額を回収できる計算になります。
御社の地域の母数を、一緒に数えます
対象エリアと分野をお知らせいただければ、その地域に対象企業が何社あるか、
月何件の架電で何ヶ月もつかを試算してお返しします。
数が少なすぎる場合は、正直にそうお伝えします。
お電話でも承ります:050-1720-6000(月〜木 11:00〜19:00/金・土日・祝休)